6/9/2008 (Mon) 20:00-20:30
「 ザ・ビル・エングヴォール・ショウ」は昨夏からケーブルのTBSで始まっているシットコムだ。いわゆる一般的なアメリカのブルー・カラーの家族を描くもので、ケーブルではそれなりの人気がある。今回、そのケーブルのシットコムがネットワークのCBSで放送され、話題になった。
ケーブルの番組でも人気が出れば、だいたい姉妹チャンネルの関係にあるネットワークで放送されたりする。例えばケーブルのショウタイムで人気の「デクスター」が、人気が出たことで同じヴィアコム系姉妹チャンネルのネットワークのCBSで放送されたこともある。しかし今回の試みが異色なのは、ターナー/ワーナー系でCBSとはまったく関係のないTBSの番組が、CBSで放送されたことにある。
これは月曜夜の、シットコムをまとめて放送するCBSの編成枠と、新シーズンを迎えて自チャンネル以上で番宣したいTBSの思惑が一致したため。TBSは潜在的視聴者数が比較にならないネットワークで番組を放送することで露出度を高め、CBSは普段は届かない別口のケーブル・チャンネルで自社番組を番宣する。両者の利益かが噛み合えば、常識では信じられないような企画が実現してしまう。